先日、税務署から届いた「国外送金に関するお尋ね」についての経緯や理由、その後の対処を記事にしたので、ここでは海外FX口座(XM TRADING)の「税金」にクローズアップしてみたいと思います。国内FX業者を利用した際の税金の仕組みも解説し、比較することで、海外FX口座と国内FX口座のメリットとデメリットをまとめてみましたので、気になる方はご参考になれば幸いです。
- 国内FX業者と海外FX業者(XM TRADING)税金面の比較(最新2018年度)
- 国内FX業者と海外FX業者、実際に税金面でお得なのはどっちなの?
- 海外FX業者(XM TRADING)で確定申告が必要な場合は?
国内FX業者と海外FX業者(XM TRADING)税金面の比較(最新2018年度)
国内FX業者と海外FX業者、どちらを利用した方がお得なのか、それぞれの仕様やシステムなどは除き「税金面」だけを比較してみます。同じFXでも海外業者を使う場合と国内業者を使う場合では、課税方法が違うので確定申告の際に注意が必要です。
海外FX業者( XM TRADING )の課税方法
海外FX業者を利用した場合は、雑所得の総合課税となります。
❶ 所得別の税率
- 税率 所得額
- 5% 195万円以下
- 10% 195万円を超え330万円以下
- 20% 330万円を超え695万円以下
- 23% 695万円を超え900万円以下
- 33% 900万円を超え1800万円以下
- 40% 1800万円を超え4000万円以下
- 45% 4000万円超え
❷ 税率別の控除額
- 税率 控除額
- 5% 0円
- 10% 97,500円
- 20% 427,500円
- 23% 636,000円
- 33% 1,536,000円
- 40% 2,796,000円
- 45% 4,796,000円
❸ 復興特別所得税
所得税 × 2.1%
❹ 住民税
- 都道府県民税 4%
- 市区村民税 6%
調整などありますが、住民税は所得額に10%の課税となります。
国内FX業者の課税方法
❶ 雑所得の申告分離課税 税率20.315%
❷ 年間損益が損失の場合、確定申告をすることにより、向こう3年間【繰越控除】となり、翌年以降の利益は損失分と相殺可能。
国内FX業者と海外FX業者、実際に税金面でお得なのはどっちなの?
国内FX業者の税率は一律20.315%の税金となりますが、海外FX業者の場合、稼げば稼ぐほど税率は上がっていきますので、一概にどちらがお得とは言えません。比較する基準を国内FX業者の20%とすると…
海外FX業者で20%の税率は…
- 所得税: 税率10% (195万円を超え330万円以下)
- 住民税: 税率10%
3,300,000円(FXでの収益)- 97,500円(控除額)= 3,202,500円 × 税率20%
POINT!!
このように海外FX業者を利用して得た利益が330万円未満の場合、控除額分を差し引いた利益に20%課税されるため、国内FX業者を利用した際よりも税金の支払いは少なくなります。ただし損失を出した場合には、海外FX業者利用した場合、国内業者に適用される3年間の「繰越控除」に該当せず、毎年リセットされてしまいますので損失を前提とした場合は、国内FX業者のほうが有利となります。
FXで年間330万円を稼ぐ難しさ
利益が330万円を超えてくると税率は国内FX業者のほうが有利(一律20%の為)となります。FXを始めたばかりで330万円以上を稼ぐことは、なかなか難しいと思います。投資で年利10%を得ることでさえ大変と言われています。
例えば、年利10%で年間330万円を稼ぐためには、資金は3300万円必要となります。
海外FX業者(XM TRADING)は節税も可能
節税と言っても、経費が認められていると言うことです。
例えば…
- パソコン
- パソコン周辺機器
- インターネット環境
- スマートフォン利用料
他にも、賃貸ならば家賃(トレードに利用している占有面積分)、テーブル、接待費なども経費となります。
海外FX業者(XM TRADING)で確定申告が必要な場合は?
年間の収入が20万円を超えた時点で確定申告が必要となります。
年間収益が20万未満の場合や損失を出してしまった際には確定申告は不要ですが、高額(100万円以上)出金をした場合、税務署からの調査が行われます。私は税務署からの「国外送金に関するお尋ね」という調査を受け、税務署担当者さんに色々とお話しを伺った経験があります。