突然ですが、税務署から税務調査の封書が自宅に届きました。その書類には「国外送金に関するお尋ね」とのこと。この時点で［XM TRADING］に関することだろうと予想がついていたので戸惑うことはありません。せっかくなので、事の経緯と対処法をまとめてみることにしました。
税務署より「国外送金等に関するお尋ね」が自宅に届いた
2018年10月…
税務署から「国外送金等に関するお尋ね」という封書が突然届きました。
内容を簡単に説明すると…
- あなたの銀行口座に海外から多額の入金があったけど、これって何のお金なの？
- 申告し忘れてるなら、申告して税金納めてね。
- 期日内に回答しないと、1年以内の懲役、又は50万以下の罰金だからね。
ざっと、こんな感じでしょうか。
※ 同封されていた国外財産調書については、全く当てはまらないのでスルー。
税務署から税務調査の封書が届いた理由とは？
どんな経緯かというと…
去年（2017年）、海外FX業者である［XM TRADING］から自身の銀行口座に出金した金額が記されていました。
税務署からの書面に記載されている情報（金額、入金日、口座情報）間違いありません。
確かにXM TRADING から、書面に記載されている金額を出金しましたが、確定申告など税務署には一切連絡すらしていません。それでも税務署側は私の銀行口座に海外からの入金があったことを把握していたのです。
銀行は国外送金（出金、入金）があった場合、国税局に申告しなければならない
国税局は、個人の口座でも海外からの入金、出金を把握しています。この取り組みは…
- マネーロンダリング（資金洗浄）
- テロ支援国への資金提供防止
大きくわけて、この2点の取締り強化が挙げられます。今回の件は「確定申告」をしていれば調査対象には当然なり得ません。
「えっ？じゃ、確定申告してないの！？」
はい、確定申告はしていません！なぜかと言うと出金はしているものの、2017年度のFX収支はマイナスで終えているからです。
国内FX業者では、年間損益が損失の場合、確定申告をすることにより向こう3年間【繰越控除】となります。翌年以降の利益は損失分と相殺することができるので年間損失が出たとしても確定申告をしないと損する可能性があるのですが、海外FX業者の場合、繰越控除が適用されないため損失が出た場合は申告の必要がないのです。
事の事情を文章で書くのは苦手なので、直接、税務署へ出向き担当者さん（封書にはしっかり担当者さんの名前が記載されています）との面談により状況を説明することに。税務署の担当者さんとの会話では…
担当者さん「海外FXですか〜。最近流行りみたいですね」
私 「そうなんですか？利用者少ないと思ってました」
担当者さん「レバレッジどのくらいでやってます？」
私 「888倍です」
担当者「ひょえーー！！」
こんな、たわいもない話を挟みながら、税務署の担当者さんは親切に丁寧に、今後の手続きについて説明してくれました。
私の場合、年間で損失が出ていることを伝えると、それを証明できる「年間取引報告書」を郵送又はこちらに届けて下さいとのこと。送付されて来た「国外送金等に関するお尋ね」への記入も必須とのことで、担当者さんに聞きながら記入し後日、年間取引報告書と一緒に再提出し担当者さんに全て確認していただき終了することができました。
【 XM TRADING 】での確定申告に必要な年間取引報告書
損失を出し何のメリットもないのに、わざわざ2017年度のFX年間取引報告書（年間取引履歴）を数百枚もプリントアウトするという無駄な作業をイヤイヤ終えました。
POINT!!
XM TRADING での確定申告の際、上記の年間取引報告書が必要となります。PC版MT4、又はMT5から取引履歴で1年間の履歴をプリントアウトして税務署へ添付資料として提出します。
海外からの入金はマイナンバー登録を事前に済ませておこう
国内銀行は個人口座での海外送金（受取、送金）は国税局へ申告されます。
特に国外から、自分の銀行口座にお金が振り込まれる際、自分の銀行口座にマイナンバー登録していなければ入金されないはずです。
私の場合ですが、XMでの初出金の際、マイナンバー登録されていなかったため、XMからの振込を銀行側で拒否されてしまいました。
直ぐに銀行から「国外から振込依頼があったので、マイナンバー登録が必要となります」との封書が届き、必要事項を記入し返送。銀行で確認登録後、振込が許可され無事に入金されました。
ただ申請や登録など予想以上に時間がかかるため、XM側が悪いわけではないのに、こちらの勘違いでXMへ無理な要求をしてしまい、ご迷惑をかけてしまうことに…
それでもXMのカスタマーセンターは真摯に対応していただき、XM側で振込を行う銀行を変えたりと何度も出金をトライしてくれました。もう正直感謝しかないです。
さいごに
自分の銀行口座とマイナンバーが紐付けされるようになり、国税もたとえ個人だろうが、海外からの入金は、しっかり把握できる仕組みがあることを理解しなければなりません。
投資で得た利益は、国内業者を利用した際と海外業者を利用した場合では税金のかかり方が違うので、税金のことでわからないことがあれば、最寄りの税務署に行き相談することが一番わかり易く、解決へ向けた近道だと感じます。
